膵全摘後の脂肪肝
胆道再建をする方には、長期経過で脂肪肝/肝硬変が多いということは経験上ありましたが、今回は膵全摘における脂肪肝のリスク因子の前向き検討ですね。 女性,高BMI,術後下痢が危険因子とのことでした。膵切除 ...
悪液質に対するエドルミズ(Anamorelin)の有効性
今回ご紹介する論文は、消化器癌の悪疫質に対するエドルミズの効果を検討したものです。 悪液質とは、寝たきりに近い状態ではなく、食思不振と代謝亢進による負のエネルギーバランスのことを言うようで、悪液質の定 ...
急性胆嚢炎に対する内視鏡的ドレナージ
胆石は高齢になるほど有病率が増え、保有してから時間が経つほどに有症状となる確率が上がるとする報告もあります。つまり急性胆嚢炎は高齢者に多いため、治療の第一選択である胆嚢摘出術は非適応になってしまうケー ...
その人固有の癌治療へ
私が膵癌治療に関わるようになった数年前は、殺細胞性の抗癌剤を順番に使用していくことが主流でした。しかし近年は、癌細胞の遺伝子変異を調べることで、その人の癌固有の治療選択肢が追加できる可能性がでてきまし ...
EST後出血に影響するDOAC
EST後出血に関しては、毎症例ごとに不安がよぎりませんか?高齢社会になって抗血栓薬を使用している症例も増えていると言われています。2017年夏にはDOACに対して内視鏡学会ガイドラインの追補が出ました ...
腸球菌の伝播能力
今回は3つの論文で、腸球菌の伝播能力についてご紹介したいと思います。(文献①、文献②、文献③)言いたいことは1つだけ。環境表面だろうと腸管内だろうと、掃除しなければ腸球菌は数ヶ月間定着します! これら ...
胆管炎において耐性菌の影響は小さい
先月は、抗菌薬投与期間は短縮可能という論文をご紹介しました。今回は、広域抗菌薬の使用を限定できる可能性がある論文です。 この論文では、胆管炎の起因菌が、初療時に投与した抗菌薬に耐性であったとしても、2 ...
抗癌剤の減量『単純な減量?投与間隔の延長?』
化学療法の減量はどうしていますでしょうか。減量を要する症例数のデータを採っているわけではないのですが、減量を要する症例の方が多い印象を持っています。しかし容量調整の効果に関する研究は少数であり、主治医 ...
胆管炎後の感染性心内膜炎
胆管炎のガイドラインであるTokyoGuideline2018(TG18)によれば、GPCによる菌血症においては、感染性心内膜炎のリスクのため2週間の投与を推奨するとされています。皆さんはどれほど厳密 ...
胆管炎の抗菌薬投与期間
皆さん、胆管炎に対する抗菌薬の治療期間はどう決定しているでしょうか。胆管閉塞を解除しているかしていないかで方針を変える必要がありますが、ここではERCPなどで閉塞を解除した症例を想定しています。 この ...
