RJと部長のやれる統計
皆さん、統計は嫌いでしょうか?
私は、好きとは言えません笑
しかしもう少しお付き合いください。きっと損ではない話です。
まず私の経験値として、医師13年目の2022年の時点で、数百人単位の後ろ向き研究は3つほど英文で執筆しており、現在は前向き研究とReal World Evidence(RWE)の研究をそれぞれ計画書を作成する段階で進めています。ケースレポートは10本弱です。
後ろ向きはほぼ独学で、その都度少しずつ専門家に相談しつつやっておりました。
前向きやRWEはかなり専門家に頼る割合を増やす予定です。
しかしですね、正確性はもちろん専門家の方が高いと思いますが、自分で統計をできるようになるメリットは、臨床医としての視点を最初から入れてアイデアを出せることだと思っています。統計を知っているがゆえに前進している研究は、私自身また私の病院の同僚にも確実にあります。
また研究をすることで、多くのことを調べ、研究の成り立ちを自身の経験から知ることで、他人の論文への理解が深まります。深まるとは、どれだけ実臨床に適応していいかが分かるということです。
そして、臨床をやりながら研究し自身の能力をより高め、同僚や後輩に教育をすることでそれを定着させる。医師の仕事の3柱といわれる臨床、研究、教育ですが、それは自身の質を高める3柱でもあると実感しています。
そんなことを考えていたところ、うちの病院に大学病院からRJという研修生が来ました。
初期研修医のころから統計の師匠を持ち、現在は統計の大学院にも通っています。
将来的には市中病院での勤務を視野に入れているようですが、そっちの方に行った方がいいんじゃないかってくらい知識があり、それを自然にアウトプットできます。常識として脳に定着するほどに統計を日常的に繰り返していることがうかがえます。
そんなRJ先生に統計のページを持ってみないかと声を掛けたところ、快く引き受けてくれました。
このページでは、統計に真摯に取り組み、自身でも英文のoriginal articleを何本も執筆しているRJ先生のレクチャーを紹介していきます。私も勉強したことを追加していきます。
少しでも皆さんの統計の経験を深め、臨床研究に結びつけばいいなと思っています。研究を支える土台である統計をやりましょう!
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