
胆管癌の断端CIS陽性に対する見解
15年ほど前から、胆管癌は、遠位も肝門部もCIS (carcinoma in situ) の断端陽性なら、陰性と比べても予後が変わらないという報告が散見されるようになりました。それらをまとめたRevi ...

胆嚢摘出術による胆管損傷とその後の狭窄
胆石性胆管炎後の管理をどうしていますでしょうか? ERCPでの治療後の胆石関連イベントは30-50%に起こると報告され、その80%が半年から2年程度で起こるとされています。再発率は高く、比較的早期に再 ...

膵全摘後の脂肪肝
胆道再建をする方には、長期経過で脂肪肝/肝硬変が多いということは経験上ありましたが、今回は膵全摘における脂肪肝のリスク因子の前向き検討ですね。 女性,高BMI,術後下痢が危険因子とのことでした。膵切除 ...

悪液質に対するエドルミズ(Anamorelin)の有効性
今回ご紹介する論文は、消化器癌の悪疫質に対するエドルミズの効果を検討したものです。 悪液質とは、寝たきりに近い状態ではなく、食思不振と代謝亢進による負のエネルギーバランスのことを言うようで、悪液質の定 ...

急性胆嚢炎に対する内視鏡的ドレナージ
胆石は高齢になるほど有病率が増え、保有してから時間が経つほどに有症状となる確率が上がるとする報告もあります。つまり急性胆嚢炎は高齢者に多いため、治療の第一選択である胆嚢摘出術は非適応になってしまうケー ...

その人固有の癌治療へ

EST後出血に影響するDOAC

腸球菌の伝播能力
今回は3つの論文で、腸球菌の伝播能力についてご紹介したいと思います。(文献①、文献②、文献③)言いたいことは1つだけ。環境表面だろうと腸管内だろうと、掃除しなければ腸球菌は数ヶ月間定着します! これら ...

胆管炎において耐性菌の影響は小さい

抗癌剤の減量『単純な減量?投与間隔の延長?』
化学療法の減量はどうしていますでしょうか。減量を要する症例数のデータを採っているわけではないのですが、減量を要する症例の方が多い印象を持っています。しかし容量調整の効果に関する研究は少数であり、主治医 ...