ERCPとEUSの教育の指標

2021年7月8日今月の論文紹介

皆さん、専攻医やヤングスタッフの教育について悩まれるでしょうか。
自分の教育方法が、ベストとはいかなくてもベターと言えるのか、私は時々考えています。

胆膵内視鏡の教育について、医中誌ではHITしなかったのですが、PubMedでは結構HITします。
海外では数だけでなく質を求める教育の研究がけっこうされているようでした。
しかしアメリカでの教育の実情は、まだ日本と変わりなく個々の教育者の方針に任せられているようです。

それでも研究されていればそのうち差が出てきてしまうと思います。
1人の人間ができることは限られています。後進を育て、施設として、さらには日本として海外に先駆けていけたらいいなと思います(ちょっと日章丸の出光佐三「海賊と呼ばれた男」の影響受けてます笑 読んだの5年くらい前なんですけど笑)。

この記事の他に複数の論文を参考にして作成した、当院の評価表とスケジュールの記事もあります。

さて、この記事の内容は、
既に米国での標準的な消化器フェローシップを終了し、1年間のEUS/ERCP研修プログラムが開始されたいたトレイニー達に参加を呼びかけ、2年間の教育プログラムに24人が参加した多施設前向き研究です。
米国の消化器フェロー修了時の実力が分かりませんが、最初の1年でEUSは中央値で400件、ERCPは中央値で361件の訓練を受けたようです。多施設だとしても1人に400件前後やらせてあげられる施設はすごいですね(日本の総合病院とはちがい、胆膵だけに集中できるのでしょうか?)。ただし評価したのは合計1300件程度なので、全例評価ではないようですね。

1年後に、EUSは観察目標の9割を、ERCPは初回乳頭または難渋症例の7割程度を達成できたようです。
2年目は、EUSはFNAを評価されたようです。適切な検体が採取された病変のうち、正確な診断に至ったものが94.4%。母数がEUS-FNAをした全例でないことに注意です。ERCPは、胆管挿管率93.1%になったようです。