臨床知識の寿命(ガイドラインの寿命)
このテーマ、ちょっと気になりませんか。私は後期研修医〜総合内科チーフレジデント〜消化器ヤングスタッフの頃に、患者さんを総合的に診療できるような勉強に励みました。しかしシニアスタッフとなり胆膵内科医の専門となった今、昔の知識がどれほど有効か不安でした。それに限らず専門領域ですら、稀にしか出会わない病態や疾患ではとくに最新で最適な診療ができているか気になります。
それに対する回答の1つがこの論文です。結論は、5年で半分の知識が古くなるというものでした。ガイドラインが5年ごとに更新される理由でしょう。もちろん診断か治療か予後予測かなど分野によって進歩の度合いは違うと思いますが、目安としては5年。ちなみに3年では86%の知識は最新の状態を維持したようです。
私は、PubMedで最新の論分を定期的にメールしてくれるような自動配信の設定をしています(ERCP、EUS、胆管炎では)。しかし胆膵腫瘍や自己免疫性膵炎などは設定していません。疾患名だけではなく、病態名での登録もしていません(肝機能障害、上腹部痛など)。こういったところは、学会参加時などそういったセッションへ参加するようにしています。
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