ERCPの偶発症発生率

医療

2000年から2024年までの研究をまとめたメタアナリシスが出版されたので紹介しておきます。
昨今医療訴訟を目にする機会が増え、同意書の内容の正誤などが気になると思います。以下の割合は、同意書と比べて大きな問題はなさそうでしょうか。または、同意書に発生割合を記載することが求められていますので、まだ記載されていない場合は参考になると思います。

この論文では、合計380件の研究が含まれて、RCTと観察研究は7割と3割で含まれていました(観察研究の後向きと前向きの割合についての記載は見つけることができませんでしたが、後向きが多いと仮定すると偶発症発生率が低めに出やすいので注意は必要です)。
死亡 0.2%(95%信頼区間[CI]、0.1%-0.3%; I2、44%; n = 47,258)、
穿孔 0.5% (95%CI、0.4%-0.6%; I2、90%; n = 306,378)、
胆嚢炎 0.8% (95%CI、0.5%-1.2%; I2、39%; n = 7799)、
出血 1.5% (95% CI、1.2%-1.7%; I2、93%; n = 229,655)、
胆管炎 2.5% (95%CI、1.9%-3.3%; I2、96%; n = 121,619)、
膵炎 4.6%(95%CI、4.0%-5.1%; I2、96%; n = 293,378)であり、初回患者に限定するとは6.5%(95%CI、5.9%-7.1%、I2、89%; n = 88,809)でした。

医療

Posted by ガイドワイヤー部長