Endoscopic Necrosectomy for Necrotizing Pancreatitis

今月の論文紹介,医療

現在はstep-up approachが一般的ですが、このRCTでは、いきなりネクロセクトミーをやる方が成績が優れているかを検証しました。
Primary outcomeは「貯留液サイズが3cm以下に減少し炎症マーカーが改善した状態までの時間」でした。

<対象>
急性膵炎発症後4週間以内に発生した急性壊死性病変(ANC)と、4週間以降に発生した被包性壊死(WON)でした。少なくとも一部は被包化されている病変のみが対象となったようです。

<結果>
即時ネクロセクトミーはステップアップアプローチよりも臨床的成功までの期間が短く、中央値(95%信頼区間)はそれぞれ29(19-34)日と44(38-52)日でした(P = .009)。
技術的成功率(100%対97%、P > .99)および死亡率(12%対5.4%、P = .41)に関して有意差は認められませんでした。
即時ネクロセクトミー群では全患者がネクロセクトミーを受けたのに対し、ステップアップアプローチ群では46%でした。
処置関連の有害事象の発生率は同程度でした(それぞれ24%対22%、P = .79)。

<結論> 段階的アプローチと比較して、壊死性膵炎のEUSガイド下ドレナージ後の即時ネクロセクトミーは、有害事象を増加させることなく臨床的成功までの時間を短縮したが、より多くのネクロセクトミー処置が必要であった。

この論文から言えることは、「ステップアップせずにすぐにネクロセクトミーを始めれば、画像とラボデータが改善するまでの期間を2週間短縮できる」です。有害事象や死亡率に関しては、それをPrimay outcomeとしてサンプルサイズの設定をしていないので、あくまでも参考程度に考えてください。今後より安全性の確認がされれば、いきなりネクロセクトミーが第一選択になるかもしれません。

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Posted by ガイドワイヤー部長