胆管カニュレーションのPrecutにおけるFistulotomyとPapillotomy
プレカットの時、FistulotomyとPapillotomyはどちらにしていますか。
私はPapillotomyが好きです。切開した粘膜を開きやすく、括約筋を視認しやすいと感じるからです。
しかしESGEでは、Papillotomyによる胆管膵管の開口部への熱損傷でのPEPを懸念し、Fistulotomyの方を推しています。ASGEでは決着はついていないとしています。
現状、研究的な議論はどこまで進んでいるのかというと、SR/MAの論文が出ましたのでそれを紹介させて頂きます:
この論文では、FistulotomyとPapillotomyで成功率には差がなく、また膵炎や出血など個々の偶発症にも差はなかったとしています。しかし、偶発症を合計した全件数としてはFistulotomyの方が少ないという結果でした。
現状では、明確にどちらにすべきといえるほどの差はないように感じました。
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