今月の論文紹介

ERCP後膵炎を予防するために膵管ステントが有用という報告が多数ありますが、その留置方法については研究が不足しています。今回はそれに関し、RCTで得られたデータセットを2次的に解析した研究の報告です。 ...

急性胆管炎において、ERCP時に胆汁培養は採取されていますか。当院ではほぼ採取しています。今回の論文は、軽症〜中等症の急性胆管炎において胆汁培養の有用性を検証した多施設RCTです。 【方法】2015年 ...

乳頭括約筋の機能不全によって急性膵炎を繰り返す場合、ERCPによる治療を受けた方が再発が減ったという報告です。比較試験ではありませんが、Gutに採択されておりインパクトがある研究ということですね。 乳 ...

今回は、ERCP後膵炎のリスク因子に関するシステマティックレビューです。ESGEなどにもまとめは載っていますが、最新の報告ということでオッズ比とともに列挙しておきます。頭の整理になればと思います。 R ...

ゲノムプロファイリング検査は、採取した組織からのパネル検査と、採血から得られる循環腫瘍DNAを狙ったLiquidバイオプシー検査があります。 どちらがいいのかについて検討した本研究の結果は、肝転移があ ...

私は、PubMedでERCP関連の新しい論文がインデックスされた際には、自動でお知らせが来るように設定しています。ERCP関連の論文は、ERCP vs EUSみたいなテーマが多いですね。以前に紹介した ...

肝腫瘍において、悪性リンパ腫疑いとして血液内科から依頼を受けEUS-TAを検討する機会がちらほらあります。しかし、悪性リンパ腫の初診時は検体量が多く必要で6-8回の穿刺を要求されます。出血が危惧される ...

膵癌は、化学療法だけでは予後不良であることは周知の事実です。この10年程度で化学療法の発展があり、切除不能膵癌が化学療法で縮小した場合に手術をする症例が増えてきました（コンバージョン手術。切除可能や切 ...

2024年12月2日2024年12月11日

ピュアスタット（self-assembling peptide hydrogel）をご存知でしょうか。トロンビンのように散布する止血剤ですが、ゲル状で出血部に留まりやすいものです。これに関して、「ES ...

プレカットの時、FistulotomyとPapillotomyはどちらにしていますか。私はPapillotomyが好きです。切開した粘膜を開きやすく、括約筋を視認しやすいと感じるからです。しかしESG ...